[部屋を埋める夜の闇に
意味のない言葉が舞う
あなたはどうしてほしい?
僕はドアに鍵を掛けたい]

[そばにいれば こわれゆく
離れるなら 忘れ去る
もうこれ以上もない これ以下もない
まるで凍りついた海の中]



「May」の2nd beatで、こちらはブルーズからヘヴィーなハードロックサウンドに変わるのが印象的なロックバラードナンバーです。


A面の「May」はノンタイアップでしたが、B面である本曲の方にタイアップが付き、サントリーのチューハイのCMソングに使われていました。

シングルは大体の場合A面にタイアップが付くことが多いのですが、それの逆になるというのは極めて異例なことです。


本曲はアメリカのロサンゼルスでエンジニアのマイク・クリンクと一緒にデモを制作してそこから作られた曲で、結構な時間をかけて作られたそうです。


オリジナル・ベストアルバムには収録されておらず、ライブでも未だに演奏されていません。

本作からアルバムに収録されずライブで演奏されない2nd beatが増えていきます。


歌詞の内容は、お互いに好きな気持ちはあってもなかなか想いを伝えきれずに留まってしまうけれど、それでも一線を超えて伝えてみようということが歌われています。


イントロのダークなギターからヘヴィーなギターがなんとなく「ELEVEN」に近い雰囲気がありますね。

Aメロのイコライジングで加工された低音ボーカルがいい味を感じさせます。

サビでまたヘヴィーになるアレンジが思いっきり「ELEVEN」の作風を踏襲していますね。

ラストサビのドラマティックな畳み掛け方がすごいの一言です。

最後にボーカルだけが残ってそのあとに哀愁のあるアウトロで締めるのがいいですね。


こっちの方にタイアップが付いている上に、「ELEVEN」の作風が色濃くにじみ出ているので、「May」よりも本曲をA面にしてアルバムに収録されるべきだったのではなかったかなと思いますね。

敢えてタイアップ曲をこのポジションに落とし込むというのは一種の潔い挑戦だったかもしれませんね。






それでは!